本学国際交流センターでは、令和2年度より国際教養大学と多様な価値観や異なる文化に触れる機会を創出しようと、大学間の垣根を越えた学生交流事業を展開しています。
9月22日(金)、本学を会場に国際教養大学の留学生との「蒔絵体験」を実施しました。今回は国際教養大学から6名の外国人留学生を迎えての開催となりました。異なる領域を学ぶ学生との交流に加え、言語を含めた異文化交流の機会となりました。
向かい合った学生は互いに自己紹介をし、程よい緊張感のなかスタートしました。はじめに、ものづくりデザイン専攻の熊谷晃教授から蒔絵の技法について説明を受けた後、酒器の制作を進めました。
酒器に施す蒔絵のデザインを描きます。 先生の説明やアドバイスを聞きながら、一人一人が自由な発想で生き生きと鉛筆を走らせます。
酒器にデザインを転写したら、漆でデザインを描いていきます。漆の量をチェックしてもらいながらそれぞれがデザインを描いていく様子は、みんな真剣な眼差しで集中している様子が伝わってきました。
デザインを描き終えたら漆を塗った部分に金粉を蒔いていきます(粉蒔)。描いたデザインが崩れないよう余分な金粉を払う作業は、先生にサポートしてもらいながら最後の仕上げをします。デザインを描き終え、粉蒔の工程を待つ学生たちが集まり、交流を深めていました。
酒器の制作を終え、箸の制作に進みます。箸はフリーハンドでデザインを描くので、先ほどよりも真剣な眼差しで一筆一筆慎重に動かしながらデザインを描いていきます。
酒器と箸の制作を終えた学生たちは、様々な話題を話しながらお互いに交流を深め、会場には笑顔が溢れていました。
制作に集中している静寂な雰囲気から、笑顔と多言語が飛び交うにぎやかな雰囲気に変わり、学生たちはより一層交流を深めていました。
蒔絵体験の参加学生のほか、制作サポートとして協力いただいたものづくりデザイン専攻の学生と通訳サポートとして協力してくれた学生での集合写真。
本学では、自分が属している常識や文化、価値観を客観視できるよう、他大学との様々な事業を通して、今後も国際交流活動を展開していきます。