ジェンダーに関する意識や関心が高まる中、秋田公立美術大学と国際教養大学の教員を講師に迎え、「Why do we need to know about gender?(なぜジェンダーについて学ぶのか)」を捉え直すとともに、アート領域の視点を重ねて広く社会を考察することを目的として、 12月2日(木)にAUA×AIU連携セミナー「Gender Talk(ジェンダー・トーク)」を開催しました。
オンラインで行われた今回のセミナーのホスト役は、秋田公立美術大学副学長の岩井成昭先生(美術学部ビジュアルアーツ専攻教授)が務め、また、当日は両大学の学生のほか教職員も多く参加するなど(全体で78名が参加)、Zoom越しにも参加者の熱気が感じられました。
国際教養大学の千葉加恵子先生(国際教養学部グローバル・コネクティビティ領域准教授)のレクチャーでは、「How do we think Diversity in AIU」をテーマとして、社会におけるジェンダー意識に関する最近の動向のほか、国際教養大学における活動事例、未来に向けた可能性や提言がありました。
続いて、秋田公立美術大学の曽根博美先生(美術学部ビジュアルアーツ専攻教授)のレクチャーでは、今回のメインテーマでもある「Why do we need to know about gender?」について、心理学的視点から多文化に関する感受性の重要さが語られ、また、「At the Edge: Art around Gender (1990’s to the Present)」として、90年代から現在に至るまでの、ジェンダーをめぐるアーティストの取組事例が紹介されました。
その後のディスカッションや参加学生からの質疑応答では、所属する大学や学生、教員、職員の垣根を越えた、研修や授業とも異なるフラットな学びの機会を得ることができました。
両大学では、より多くの方々が自由に語り合える社会の実現を目指して、今後も連携プログラムを展開してまいります。