2020年12月8日(火)、本学大講義室において開催された「オクトーバー・スクール・デジタル2020報告会」の映像記録が完成しました。
本学は、公共圏におけるアートの役割を巡る国際ワークショップである「オクトーバー・スクール」に2018年から日本で唯一参加し、インドやメキシコに学生と教員を派遣してきました。
これまでの「オクトーバー・スクール」では、現地での英語によるディスカッションや学生交流を重視するプログラムが実施されてきましたが、コロナ禍の中、今年度はオンライン開催となったことを受け、秋田公立美術大学と国際教養大学が連携し、合計8名(各大学4名ずつ)が秋田チームとして9月27日~10月3日までワークショップに参加しました。今回のテーマは、ウイルス感染を踏まえた「基本的人権」や、地球的な環境汚染やグローバリゼーションによる「自然の権利」。このようなテーマ設定に対し、秋田チームは県内のフィールドワークを通した研究発表を行いました。
報告会当日は、本学大講義室に秋田公立美術大学の参加学生とフィールドワークにご協力をいただいた秋田人形道祖神プロジェクトの小松和彦氏、宮原葉月氏をお招きしたほか、オンラインで高嶺格氏(本学特任教授(多摩美術大学教授))や国際教養大学の参加学生、バンクーバー在住の原万希子氏(ワークショップアドバイザー)、服部浩之准教授(本学大学院複合芸術研究科)にご参加いただきました。
ゲストスピーカー 秋田人形道祖神プロジェクト 宮原葉月氏 小松和彦氏
高嶺格氏(本学特任教授(多摩美術大学教授))
制作準備の過程や発表テーマの解説等の報告の後に行われたトークセッションでは、秋田公立美術大学と国際教養大学のさらなる連携、将来的な「オクトーバー・スクール in AKITA」の開催可能性にまで話題が広がるなど、大学間の垣根を越えた学生交流の展開や地域の活性化に繋がる視座を得られた貴重な機会となりました。