アーツ&ルーツ専攻の皆川嘉博准教授が、東京銀座でルーツをテーマに個展を開催します。
今までにない新しく独創的な作品世界が体感できる本個展をぜひご覧ください。
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「いにしえ」 (リーフレットから抜粋)
皆川の彫刻は、どこか遠い次元を見つめているような眼差しだ。遥か彼方に思いを投げかけているかのように意味深げであり、いにしえから私達を飛び越えて未来を見ているような不思議な感覚を作品は伝えてくる。そう、「いにしえ」からなのだ。
かつて、皆川が東京藝大の博士課程の学生だったときの展示だったか、大学美術館陳列館で発表した作品はテラコッタで作られた大きなフォルムを構成し空間を使ったインスタレーションとし、質感は野焼きに近い焼き方で炎の流れをそのまま焼きこんだ作品であったのを思い出す。
ある意味、土着的と表現したらいいのだろうか、秋田の風土に見るようなインパクトを作品に持ちながらも「いにしえ」を感じるのが作品の特徴である。ここ数年、加速度的に表現の中に現れてきている過剰ともいえる装飾は、生命を象徴する表現として、また次元を超える確信的な造形として形成されているようだ。
それらは、現代美術のセオリーを必要としない独自の言語で構成された皆川彫刻があるからなのだ。
北郷 悟(きたごうさとる)
彫刻家、東京藝術大学教授、秋田公立美術大学客員教授
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「ルーツを刻む 皆川嘉博展」
会期 2018年6月12日(火)~6月23日(土)
時間 12:00~19:00(最終日17:00まで)
会場 藤屋画廊(東京中央区銀座2-6-5藤屋ビル2階)
電話 03-3564-1361
<レセプションパーティー>
日時 6月16日(土)15:00~18:30