本学アーツ&ルーツ専攻の皆川嘉博教授が、令和6年度の研究成果発表として、「皆川嘉博展 – Rootsを刻む – Vol.2」を開催します。
ぜひご覧ください。
会期:2025年2月19日(水)~2月24日(月・祝)
時間:11:00~19:00(※最終日:17:00まで)
場所:ココラボラトリー(秋田市大町三丁目1-12川反中央ビル1F)
入場:無料
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このたびは「皆川嘉博展 − Rootsを刻む – Vol.2」を開催いたします。
令和6年度の秋田公立美術大学における皆川嘉博の研究成果発表展です。
令和6年9月1日に、秋田県横手市十文字町に300年以上伝わる仁井田番楽の獅子頭を、仁井田集落の新山神社に奉納し、魂入れの儀式を挙行いたしました。
仁井田集落は私の先祖である皆川嘉左ヱ門がかつて住んでいた地であり、現在も我が家に屋号「嘉左ヱ門」として受け継がれています。
まさに私のルーツとなる獅子頭の制作でした。
桐の大木を見つけるのに苦労しましたが、なんとか秋田産の桐の大木を手に入れ、材料としました。
漆塗りは秋田公立美術大学教授 熊谷晃先生のご協力をえて共同研究とし、渾身の作として仕上げることができました。
これもひとえに仁井田番楽保存会の皆さまのご協力によるものです。
仁井田番楽保存会(石川清五郎会長)の皆さま、そして地域の皆さまに感謝を申し上げます。
「Mask」は蝋型鋳造技法によるブロンズ彫刻の研究成果発表です。
少女のmaskに紋様を刻印し、ブロンズに鋳造することによって、普遍的な民俗文化の継承を暗示させた作品です。
鋳造までの全ての工程を自ら行うことにより、己のイメージをより忠実に再現することに成功しました。
「Rootsを刻むvol.2」皆川のオリジナルの陶彫研究報告です。
縄文土器や縄文土偶の優れたデザインを現代彫刻に取り入れました。
古代の縄文人のデザインを模した彫刻ですが、どこか未来人を作っているような錯覚に陥ります。
今回は秋田から中国に渡りシルクロードを旅し、ガンダーラ仏を超え、西洋のギリシア彫刻に辿り着くような制作となりました。
多くの皆さんにご高覧いただき、ご感想などいただければ、今後の研究に役立てたいと思います。宜しくお願い申し上げます。
秋田公立美術大学教授 皆川嘉博
問合せ:秋田公立美術大学皆川嘉博研究室
TEL 018-888-8115 mail minagawa@akibi.ac.jp