本学国際交流センターは、「リペア」(修理・修復・回復)をテーマとし、文化や社会状況の異なるインドのシヴ・ナダール大学とのオンライン交流プログラムを実施しました。今回は、異なる領域を学ぶ県内学生と交流する機会を創出するために、10月30日(土)に開催した「吹きガラス体験」に引き続き、国際教養大学からも参加者を募集しました。
参加者はシヴ・ナダール大学の学生と一緒に、「リペア」をコンセプトに取り組む活動家のテレサ・ディロン氏と、アーティストの青野文昭氏によるレクチャーをオンラインで聴講しました。
11月27日(土)には、本プログラムの一環として、参加学生が能代市を訪問し、現代の日本が直面する経済的・社会的問題に対して、「リペア」の可能性と重要性、実践例などを考察するためのフィールドワークを行いました。能代市母体(もたい)地区では、地元の団体「母体炭焼きプロジェクト 春香炭」の有志の指導下、炭の伝統的な作り方「炭焼き」を学んだり、炭の窯出しなどを体験しました。また、檜山地区では、アートと「リペア」の関係性についてアーティスト浅野壽里氏によるレクチャーのほか、地元の素材を使用する歴史的な納豆製造会社「檜山納豆」の西村省一社長によるレクチャーや工場案内をいただきました。
プログラムの最後として、12月6日(月)に、秋田の参加者が能代市でのフィールドワークの成果をシヴ・ナダール大学の学生に発表し、インドと日本の参加者それぞれの研究活動や制作活動をどのようにグローバルな文脈で捉え直すか、学生間の対話を通して考えました。
本学は、コロナ禍で海外渡航等が大きく制限を受ける中、オンラインや地元の資源も活用しながら、国内外の他大学との関係を深める学生交流活動を今後も展開していきます。
※本イベントは、感染症対策を講じた上で実施しています。