60年近くにわたって木彫作品を制作し続けた「農民彫刻家」の故皆川嘉左エ門さんによる作品10点が、横手市十文字町の十文字図書館に展示されています。この作品はもともと、皆川さんの地元の十文字町内に点在していたが、中には一般の人が見られない場所に置かれ、「行方不明」になる恐れがある作品があったため、横手市教育委員会が、十文字図書館にこの作品を一堂に集めることにしました。
また、皆川さんや息子の嘉博さん(本学アーツ&ルーツ専攻教授)、嘉博さんの友人が造った石像などおよそ20点が、十文字町仁井田の転作田を会場とした「減反画廊」にて並べられています。
嘉博さんは「十文字町に農民をテーマにした彫刻家がいたことが、多くの人の記憶に残ってほしい」と話しています。
十文字図書館にも「減反画廊」にも無料で入場できます。ぜひご覧ください。
また、皆川親子が出演した、初回昭和54年に放送されたNHKの番組「新日本紀行」は、11月14日(日)に再放送されます。42年前に十文字町を訪れた元の映像に加え、息子の嘉博さんが御尊父嘉左エ門さんのアトリエを紹介する新しく撮影した映像でよみがえります。ぜひご覧ください。
よみがえる新日本紀行「春・土の誌~秋田県羽後町、十文字町~」
放送日時:令和3年11月14日(日)06:07~06:45(NHKBSプレミアム)