7月10日、「知事と県民の意見交換会 ~学生と考える未来の社会と秋田~」がノースアジア大学40周年記念館で開催され、秋田県内の大学に通う学生5名と佐竹敬久秋田県知事が対談する場が設けられました。
本学からは美術学部景観デザイン専攻 4年友杉悠葉さんが参加。友杉さんは、「地域を担っていく世代として、目の前にある情報だけではなく、地域や物事の本質や潜在的な部分にも目を向け、地域に根付く要素から構想し現代のニーズと照らし合わせた運営方法の提案が今後必要になってくる」という考えを表明しました。
これに対し、佐竹知事は「江戸時代の人口は、江戸より米の生産が盛んな新潟の方が多い。また、戦後の昭和20年~30年の間、日本で最も経済成長したのが秋田である。こうした背景があるので秋田の地域に根ざした芸術・文化のレベルは極めて高い。」という見解を示しました。
佐竹知事は一人一人の意見に耳を傾けた後で「自身の極めた専門性を多種多様な分野に応用し、秋田を盛り上げていってほしい」と、将来を担う学生たちへ希望を託しました。
対談終了後、友杉さんは「他大学の学生たちの考え方に触れることができ、とても貴重な経験となった。特に国際教養大の近藤雄太さんの雨や曇りが多い秋田では、雨や曇りを前提とした観光プランが必要といった視点や秋田県立大学の竹内大さんの秋田は魅力的な観光資源は少ないが、地域の人々と直接ふれあって初めて秋田の良さに気づき自分は移住を決めたという考え方に共感した。今後の自身の活動に活かしたい」と意気込みを示しました。